【WISC-Ⅴ検査の事例】※架空の例です

① 学校の授業に集中できない。先生の話を聞いていないという相談がありました。

→検査の結果、目からの情報を理解することは得意なのに対して、耳からの情報を理解するのが苦手であることがわかりました。また、先生の話を聞きながらノートを取るなど、複数の作業を同時に行うことが難しいこともわかりました。

 

② 学校の勉強は問題ないが友人関係がうまくいかず、学校が楽しくないという相談がありました。

→検査の結果、語彙力が高く、IQも高いことが分かりました。具体的な情報を処理することが得意であるのに対して、抽象的な情報の処理が苦手で同年代の子供たちとの会話についていくのが難しいことがわかりました。

心理検査を通じて子供たちの力を客観的に分析すると、どのように成長を応援すればよいかが「なんとなく」から「具体的」にわかってくることが多いです。保護者や支援者の皆さまとともに、今後も子供たちの成長を支えていきたいと思います。